本革シートの魅力と張り替えるメリット

普段から大切に乗っている車だけれど、もっと何かオリジナリティを出したい、そんなときにシートの張り替えを考えることがあるかもしれません。車のシートは長く使っていると摩耗してしまったり汚れが蓄積されてしまったりと、見た目にもその消耗がわかるようになることも少なくないものです。そのため、綺麗にするついでにオリジナリティあるシートに張り替えようと思うことは車のためにもプラスになる判断です。
そんな車のシートですが、せっかく張り替えるのであれば本革シートが良いだろうかと考えることもあるでしょう。本革シートは高級車の専売特許と思いがちですが、実はファブリックシートから張り替えることも可能です。ファブリックシートではなかなか得ることができない高級感を感じることができるため、愛車の高級感を高めるために検討してみるのも良いでしょう。
本革シートのメリットは車に高級感が付与されるだけではありません。静電気が起きづらいため、ほこりなどが吸着しづらいというメリットもあります。ファブリックシートは布でできていますから乗降によって静電気が起きやすく、汚れが付着しやすいものです。そのためホコリ等が立ちやすい傾向にあり、喘息などの家族がいる場合にはあまり好ましくありません。また、革というのは牛の皮などを柔らかく加工するものであり、より美しく見えるように塗装を施す加工をしています。その加工によって水濡れに強くなるという特性が生まれ、汚れが染み込みづらいという利点に繋がっているのです。車内でうっかり飲み物をこぼしてしまってもすぐに拭き取れば、後まで残る汚れに発展することがないというのはお子様がいる方はもちろん、様々なシーンで車を利用する方にとっては魅力的なポイントでしょう。
そしてもう一つ、使えば使うほど独特の味わいや風合いが出てくるという魅力があります。ファブリックシートなどは使っていくにつれてに劣化が進んでしまうものですが、本革は長い時間使うことである意味完成するものです。その風合いは使う人によっても異なってくるため、使い込むことでオンリーワンなシートを作り上げることができるでしょう。施工時にずれてしまうのではという心配もあるかもしれませんが、プロの手によって施工されたものは抜群の安定感を誇っていますし、使うほどに馴染んでフィットしていきます。手入れも基本的には水拭きで問題ないため、日頃のメンテナンス程度であれば簡単に終えることができます。
それだけメリットがあるものであれば必ずデメリットもあるはず、そう考えてしまうことも恐らくあるでしょう。本革シートのデメリットのひとつに通気性があまり良くないという点が挙げられます。本革はファブリックシートのように繊維の網目などがあるものではありませんから、どうしても空気が抜けづらくなってしまいます。水を吸収しづらいという特性もあるため、夏場など汗をかいた際にはその汗の逃げ場がないため、蒸れに繋がる場合もあるでしょう。では冬はどうなのかというと、座った際にひやりとすることも少なくないため驚いてしまうこともあります。しかしこれらのデメリットはエアコンやシートヒーターを活用するなどして取り除くことが可能です。また、ファブリックシートよりも滑りやすいというのも人によってはデメリットになる部分かと思いますが、これに関しては座席の角度などである程度改善することができるでしょう。
一口に本革といってもそのランナップは幅広く、カラーラインナップも豊富に取り揃えられているため車内の雰囲気を一新することも不可能ではありません。愛車に長く乗りたいしオリジナリティも出したいという方は是非一度本革シートを検討してみてくださいね。