~本革シート張り替えの魅力~
車のシートを本革に張り替える魅力は、なんと言っても室内の高級感や、車の存在感が劇的に向上すると言う事です。ドアを開けた瞬間に目に入ってくる高級感溢れるシートと革のにおいはファブリック生地のシートと比べると、存在感はまるで違います。また、ファブリックシートや人工皮革の様に火に弱く穴が開いてしまったり、すり切れてしまうと言った耐久面でも本革シートの方が勝っていると言う事も事実です。
劣化して来たらシートカバーを被せると言う選択肢もあるかと思いますが、純正シートが本革であるならば、せっかくなので傷んだ箇所のリペアやシート表皮の張り替えをする事をおすすめします。なぜならば、シートカバーでは味わう事のできない質感やフィット感が本革シートにはあるからです。
~シートがヘタれて来た時の張り替え~
ファブリックシートや合成・人工皮革よりも耐久性が高いと言われている本革シートですが、自然の物を使っていますので色褪せやひび割れ、傷など使用する事によって発生する経年劣化は必ず起こってしまいます。日々のメンテナンスによって劣化の進み方や度合いが変わってきますが、メンテナンスでは補えないほど傷みが進んでしまった場合には、新たに革を張り替える事をおすすめします。この場合、専門店で交換を行えば純正シートを交換するよりも比較的価格を抑える事ができますし、純正シートとは異なった素材やカラーを選択する事も可能です。また、シートのグレードを好みの物に交換できるチャンスでもあります。
~シートをオリジナルにする魅力~
シートを純正の物からオリジナルにする魅力は、なんと言っても自分の好みのカラーに室内をアレンジできると言う事です。メーカー純正シートは決して質の悪い物ではありませんが、色味やステッチ、材質や肌触りなどが自分のイメージしていた物と合わないと言う場合も少なくありません。「本当はもう少し違った雰囲気の物が良いのだけれど」と言う問題を解決する事がオリジナルシートでは出来るのです。
車内というのはある種、自宅の書斎や寝室などと同じ空間です。カーテンやベッドカバーなどは、自分の好みの色やイメージに合った物を選びますが車内の空間も同じ事なのです。お気に入りの空間を作りたい、いつまでも運転するのが楽しみと思わせてくれる空間を作れる事がシートをオリジナルにする魅力でもあります。
~車・シートの種類~
本革シートは車のドレスアップ効果や車自体の存在感を引き立てるのに大きな役割を果たしてくれますが、本革と言っても様々な種類が存在します。また、国産車と外国車ではそれぞれ使われる革の材質や加工法も異なる場合があります。メルセデス・ベンツやBMWなどに代表される欧州高級車には、主にナッパレザーと言う柔らかさとしなやかさを兼ね揃えた子牛の革を使用する事が多く、主にシート表皮に使われます。最近では、国産車でも使用されるケースが増えておりトヨタ車ではアルファード、ヴェルファイア、ハリアーなどの高級車種に、マツダでもCX-8の一部の上級グレードに装備されるシートの表皮に使われています。
一方の国産車は、コノリーレザーと言う本革を使用する事が多くレクサスやインフィニティなどの高級ブランドを中心に採用されていました。また、高温多湿である日本などでは本革シートをそのまま使用すると、蒸れてしまい汗などでシートにシミができやすい事から、シート表皮に細かな穴を開けたパンチング加工が施された物が多くなっています。
通気性を気にする場合にはこちらを選択すると良いでしょう。
~最後に~
車の室内は自分の書斎のような場所です。そんな車内も汚れていたり傷んでいると、車の魅力も半減してしまいます。いつまでも楽しく運転していたい、自分なりのドレスアップでカーライフを楽しみたいと考えている方は、一度本革シートの張り替えを検討してみては如何でしょうか。大切な愛車にさらなる愛着が沸く事でしょう。また、本革シートというのはファブリック生地のシートなどと比べて、アレルギー反応が起こりにくい素材とも言われているため、ご家族にアレルギーを持った方が居る場合は、検討・相談すると良いでしょう。